葬儀後に必要な住まいの整理
親が亡くなり空き家となった実家を片づけるのは何時がよいのだろうか?「葬式後」「四十九日後」「一周忌を終えてから」など色々な考え方がありますが、遺族や伴侶にとって、空家は葬儀後に残る大きな問題の1つです。殆どの人が「定期的に空気の入れ替えをするついでに片付けもしていこう」と楽観的な考えますが、誰もいない空家にわざわざ空気の入れ替えをしにいくことは想像以上に億劫です。
動物が住み着くことも
庭のある家屋は空き家になると問題が表に出やすい。庭木が道路にせり出して近隣の迷惑になるほどか、やぶ蚊が発生するなどのトラブルもある。木造の場合は家屋が傷みやすく、定期的に空気の入れ替えをしないと湿気が構造体にダメージを耐え、カビもはえてしまいます。また、郊外の物件ではハクビシンが住みついてしまうなどの事例もあります。うちの実家は都心だから大丈夫という方も安心してはいけません。都心でもネコや鳩が繁殖してしまった事例もあるので定期的に足を運ぶ必要があります。
放置は自分の首を絞めることに
最終的に売却することを見越して、片付けは早めに進めておいた方が良いでしょう。空き家となった実家を片づけるのは、管理する息子さんや娘さんの気持ちが前向きでないと、なかなか手を付けにくいです。空き家となった実家とはいえ、毎年、固定資産税は発生しますし、時間が経てば経つほど家の腐食は進み、専門業者に依頼する撤去費用も高額になります。劣化が進んむことで地域の安全や防犯に影響を及ぼす可能性があります。
たとえば…
- 壁が崩れて通学路をふさいでいる
- 不審者が出入りしている
- 廃屋化した空き家が景観上見苦しい
- 屋根や壁が傷み、倒壊しそうで危険
- 大量の虫が発生している
上記のような場合で生じた事故で損害賠償を請求されてしまうことがあります。将来、実家に住む可能性が全くない場合はまずは不動産業者に相談することから初めてみるのが一番です。