マンションに仏壇を置きたい方も必見!仏壇の選びかた
お仏壇を購入するのは、一生に一度あるかないかのこと。何度も買い換えるものではないからこそ、それぞれのご家庭や環境にあった良い物を慎重に選びたいものです。「どんな仏壇を選べばよいのか」「どこに設置すればよいのか」など、ここでは、お仏壇を選ぶ際のポイントをご紹介します。
仏壇の購入時期
基本的にはいつ用意しておいてもよいものですが、多くは身内に不幸があり必要に迫られ購入するケースです。四十九日の法要後、お位牌が本位牌になります。この時までに仏壇を用意されるのがよいでしょう。また、家を新築したり、マンションを購入したり、引越しのタイミングなどもよい機会です。生前にご自分で仏壇を準備される方も増えています。
仏壇の設置場所
仏間のある家なら仏壇を祀る場所は決まっていますが、最近では仏間のある家は少なく、設置する場所によって購入する仏壇の形も変わってくるため、まずは設置場所を考えなくてはなりません。仏壇を設置する向きには諸説ありますが特に決まりはありません。
・直射日光が当たらない
・風通しがよい
・エアコンなどの風が直接当たらない
など仏壇の耐久性を考えた場所がよいでしょう。また、
・仏壇への日々のお勤めがしやすい場所
というのも大事な要素。先祖の供養や感謝を示すためにも、毎日のお供えやお参りは大切です。お勤めのしやすい場所を選びましょう。
また、直置きにするのか、家具等の上に設置するのか、正座してお参りするのか、立ってお参りするのかによって選ぶ仏壇の形が変わってきます。
畳や床に直接安置できる仏壇です。重ね型、高台型だともいわれます。
地袋付仏間など地袋床や低い別台の上に安置する形式。高さは1m~1m35cm程度。
家具等の上に安置する小型仏壇、上置型仏壇です。
仏壇を設置する場所が決まったら、高さ、巾、奥行などをきちんと測っておきましょう。仏壇の扉は両側に開く観音開きであることが注意点です。特に仏間に納める場合には、仏間の内側の寸法は正確に測っておきましょう。
仏壇の種類
仏壇の種類には伝統的な「金仏壇」や「唐木仏壇」、現代的な「家具調仏壇」「モダン仏壇」「厨子型仏壇」などがあります。宗派による決まりがない場合、ご自分の好みや家の事情を踏まえたうえで最適な仏壇を選びましょう。
各宗派の本山寺院の姿を模した、蒔絵・彫刻・錺金具(かざりかなぐ)など、日本古来の伝統工芸が集約された仏壇です。宗派によって内部の形に違いがあります。
唐木仏壇は紫檀(したん)・黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)などの美しい木目を活かした、落ち着いた重厚な風合いが特徴の仏壇です。唐木仏壇には宗派による違いはありません。
伝統的なデザインにこだわらず、現代的な洋間にも合うようにつくられた仏壇で、「家具調仏壇」「現代仏壇」などとも呼ばれます。
マンションにオススメの仏壇
マンションをはじめ和室の無い家が増えている昨今、現代的な洋間にも合うようにつくられた洗練されたデザインの「モダン仏壇」や、一見家具にしか見えないような「家具調仏壇」など、若い世帯を中心に人気が高まっています。「限られたスペースでもきちんとお祀りしたい」「ライフスタイルに合わせた仏壇を選びたい」そんな方にオススメの仏壇をご紹介します。
チェストなど家具の上に置くタイプの小型の仏壇。棚に収納して設置することも可能で、マンションやアパートなど限られたスペースにシンプルにお祀りしたい方に向けた仏壇です。
壁に設置する薄型タイプで場所を取らない仏壇です。高さを自由に設定できるため、立ったまま手を合わせることができます。
まるで家具のようなデザインでお部屋の雰囲気を壊しません。椅子を備えているタイプもあり、正座が難しい膝の悪い方にもオススメです。仏具を収納するスペースも十分に確保できることも特徴です。